言葉を選ぶだけでストレスをうまく活用できる-ストレス対処マニュアル

言葉を選ぶだけでストレスをうまく活用できる


私達は無意識のうちに言葉に影響を受けています。

ですから、普段自分に対してどのような言葉を使っているかで、あなたのストレス度合いが決まるんですね。


自分に対する言葉=「セルフトーク」とも言います。

この「セルフトーク」ですが、意外とマイナスな言葉になっていることが多いんです。

何かうまく行かなかったことがあると、ついつい「もうだめだ」「やっぱりだめか」など、自分を傷つける言葉を投げかけているんですね。

そうするとどういうことが起こるかというと、脳が「もうだめだ」に反応して「だめ」な理由を探し始めます。

そして連鎖的にどんどんダメな思考回路になり、それが「だめな感情」になっていくんですね。ですから、どんどん落ち込んでいくわけです。

そんな状態で、元気ハツラツな自由で思い通りの生活なんて無理ですよね?

ですから、言葉を変えてみるのです。

例えば、電車に乗り遅れてしまった。普通なら、ここで、「しまった」とか「ふざけんなよ」とか、明らかにネガティブな言葉が出てきそうです。

そういうときにあえて「ありがとう」とか「ついてるじゃん」とかポジテイブな言葉を自分に投げかけて見るんですね。

そうすると何が起こるでしょうか?

そうです、脳が「ありがとう」の理由を探し始めるんですね。

電車に乗り遅れてしまったのに「ありがとう」の理由なんてないだろうとか思われるかもしれません。

しかし、脳は探し始めます。そうすると「そういえば、お得意先に電話連絡するのを忘れていた」とか「ちょうど、資料の読み残しがあったんだよな」とか、今置かれた状況をポジテイブな方向に考えることを、脳は始めるんです。

そうするとあなたの気分はどうでしょうか?

ネガティブな言葉かけをしたときとポジテイブな言葉かけをしたとき、自分がどんな気持ちになるかを想像して比べてみてください。

明らかに変わりますよね?

ネガティブなときは感情がさらに高まり、興奮して怒りモードになっているかもしれません。エネルギーが下がっているときは「やっぱり私ってついてないんだよね。何やってもうまいったことがないし、、」とかますます悲観的なモードになってしまうかもしれません。

ところが「資料を読み返す時間ができた」などのポジテイブな言葉かけをしたらどうなりますか?

怒りモードや悲観的なモードになんて、もちろんなりませんよね。

寧ろ、その時間を有効に使っているので、気分は良くなっているでしょう。


要は、出来事には意味なんてないのです

出来事に意味付けしているのは、あなたなのです

出来事に対して発する言葉を選ぶ権利はあなたが持っています。

ですから、その権利を行使して、人生がうまくいくように言葉を使ってみてください。

そうすると、あなたの感情も素敵なものに変わっていきます。


こういう話をすると、そんなの無理だと言われる方もいるかもしれません。

でも、これって訓練しだいで誰にでもできるようになるんですよ。

要は、ポジテイブな言葉がけを習慣化してしまえばいいんです。

最初はうまくいかないかもしれません。ついネガティブな発言が出てしまったら、その後すかさず「今のは取り消し!」といったんネガティブな発言に対して脳が理由を探し始めることを却下します。

そのあとポジテイブな言葉がけを改めてすればいいんです。

なんでもはじめからうまくいくわけではありません。しかし、訓練しだいでうまくいきます。

はじめは無理矢理感があると思います。

1週間もすれば慣れてきます。人は21日間で習慣化すると言われています。

ぜひやってみてください。

その効果に驚きますよ。(私は驚きました(笑))



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